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エベレスト街道トレッキング其の4  【ロブチェ~ゴラクシェプ~カラパタール】
11日目:【4月9日】:ロブチェ(4,920m)⇔カラ・パタール(5,545m)
天候:快晴
歩行時間:8h

朝4時起床。今日はついに最終目的地であるこのトレイルの最高峰カラパタールへ立つ日だ!!
でも、私の顔は高山病でむくんで頭も痛い。トゥクラを過ぎてから毎朝私の顔はパンパンだ。
竜ちゃんが私のへちゃむくれ顔を一目見て「ここにいるか?俺だけでも行ってくるけど」と私に問う。
正直一瞬迷った。「ここにいる方が楽だ」と思ってしまったのだ。


でも。
それじゃ、ルクラから歩いてきたこの10日間って一体何になる?
カラパタールに立ちたいからこそ、ここまで2人で励ましあって登ってきたんじゃないか。
百名山のようなピークハントには興味はないけど、今回ばかりは『2人』でカラパタールの頂に立ってエベレストが見たい。
この部屋で寝てたら一生後悔する!!!
そこまで思い至って寝袋から飛び起きる。大きなザックはここに置いて必要最低限のものを背負う。
窓からまだ暗い空を見上げると星が瞬いているので、今日も快晴になるようだ。

P4090588.jpg

朝5時に宿を出発。寒い。とてつもなく寒い。私史上もっとも寒い日だ。
水筒の水も宿をでて10分と経たないうちに凍ってしまった。寒過ぎて手足の感覚もない。
それになんて長い道のりなんだろう。ロブチェからゴラクシェプまではそれでもまだ冗談の一つくらい言える余裕があったが、ゴラクシェプ(5,140m)からカラパタール(5,545m)は今思い返しても体力的・精神的に一番キツかった。
約400mの標高差でもここはもう5000mを超えているのだ。

酸素濃度は地上の半分、呼吸がものすごく苦しい。苦行だ。足も前にでない。へとへとだ。心臓の音が体全体を打っている。
もう本当に何度も何度もあきらめようと思った。
ここからだってカラパタールの頂は見えるし、エベレストベースキャンプも見えている、エベレストの頭だって見える。

P4090628.jpg


だったら、ここで歩くのを辞めたって同じじゃないかと自分の中の弱い部分が私に声をかけてくる。
…なんてふがいない自分。なんてヘタレな私。
でも、目標まで目前に迫っているこの場所でgive upしてしまったら、
この先も何か大事なことをあきらめ続けてしまうような気がした。ちょっと大げさかもしれないけど。
それになにより私の後ろで竜ちゃんがじっと私の歩き出すのを待ってくれている。

とにかく気力を振り絞って歯を食いしばって少しづつ登った。最後の方は手を使って這って登った。

P4090632.jpg

そして午前11時半、カラパタール登頂!!!

P4090634.jpg

ここからの景色を2人で眺める。宇宙の頭、大空の頭…エベレストがとても近くに見える。
空がとてつもなく青い。こんな青々した「アオ」は見たことがない。
気分は最高だ!!
登ってきて本当に本当に良かった。自分が、そして私達2人がとても誇らしい。

他のトレッカーも皆一様に晴々とした表情をしている。お互いを祝福しあい下山をした。

ロブチェに戻ったのは午後3時。
往復で10時間もかかって疲労困憊していたけど、心はやり遂げたことを思って満ち足りている。

それから3日かけて下山。
2人とも怪我もなく、ひどい高山病にもならず(このトレッキング中ヘリで運ばれる人を2回、馬と担架で下山する人をそれぞれ1人目撃したのでやはり高所順応は大事!)無事にカトマンドゥに帰還しました。

by ひろこ 

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2008/04/14(Mon) | 6.エベレスト街道Trekking | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
エベレスト街道トレッキング其の3  【ペリチェ~ロブチェ】
8日目【4月6日】:ペリチェ(4,230m)~トゥクラ(4,620m)
天候:雪
歩行時間:3h

外は雪景色。視界は30m~50m程。視界のの悪い傾斜をゆっくりと歩くことになる。
時折、ヤクの群れとすれ違う。また軽高山病の症状が出る。頭が痛い。
他のトレッカーにも聞くと彼らも同じような症状が出ていると言う。

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9日目【4月7日】:トゥクラ(4,620m)⇔トゥクラパス(4,820m)
天候:快晴
歩行時間:3h

高度順応でトゥクラパスまで軽トレッキング。登り2h、下り1h。
頭痛はなし。

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10日目【4月8日】:トゥクラ(4,620m)~ロブチェ(4,920m)
天候:快晴
歩行時間:2.5h

昨日のトゥクラパスまでの登りが1hで行けた。高度順応が上手くいっている。
トゥクラパスを超えると展望が開け北方にチベットとの国境を隔てる山々が見えてきた。
ロブチェに着いた後は、標高5,000m付近の丘まで高度順応として軽トレッキングをする。

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by りゅうじ
2008/04/14(Mon) | 6.エベレスト街道Trekking | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
エベレスト街道トレッキング其の2  【ナムチェ~ペリチェまで】
4日目【4月3日】:ナムチェ(3,440m)~タンボチェ(3,860m) 
天候:晴れのち曇&雪
歩行時間:6.5h

2日間ナムチェで気力、体力を蓄え、高所順応もOKだと思われる万全の状態で、タンボチェへ向けて出発。
途中まではなだらかな道が続きますが、道半ばで一度下って、そして600mの登り返しがある区間でダウンする人多し!という情報をガイドブックで得ていたので、私達もダウンしない為に、水をたくさん飲んで、ゆっくりゆっくりと歩きました。この速度は牛歩だなぁ~などと思っていたら、途中ヤクに3回も抜かされたので、牛歩より遅い歩みだったようです。

4day yak_R


そんなこんなでタンボチェに到着。
もうここはすでに富士山の標高を超えています。
近くのゴンパ(僧院)を見学してたらまた雪が降ってきました。

4day gomba_R


ここからエベレストが見えるということで楽しみにしていたのですが、雪で視界が悪く全く見えず。



5日目【4月4日】:タンボチェ(3,860m)~パンボチェ(3,930m) 
天候:晴れのち雪
歩行時間:2.5h

朝目が覚めたら2人共少し頭痛が…。初めて表れた高山病の症状!!
考えてみたらこれから毎日未経験の高度を更新していくことになるんだなぁという当たり前のことに気が付く私。
タンボチェから先は一度下りがあるので、下ったところで一度様子を見ようということで先へ進む。
温かい飲み物をたくさん飲んで、着込んで(高山病には「冷え」が大敵だそうです)歩いているうちに幸い頭痛は消えました。

でも、この日は大事をとって、トレッキングを早めに切り上げて居心地良さそうなロッジで休憩。

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ここパンボチェは他のトレッカーにとっては通過点という位置付けにあるようで、
ほとんどの人がこの先のペリチェまで一気に行くことが多いようです。
なのでロッジには私達の他にスイスから来た66歳のおばあちゃんとそのガイドの男性しか宿泊客はおらず、この宿のシェルパ族の女主人と従業員の6人でストーブを囲んで語り合い。
外では雪がしんしんと降っていて、ヤクが3頭庭を歩いていて、ストーブの燃料はヤク糞…
なんだか日本からずいぶん遠いところに来てしまったなぁとしみじみしてしまいました。

このストーブをみんなで囲んでおしゃべりをしている時に、この宿の女主人がポツリと話してくれたのですが、旦那さんは過去6回エベレスト、2回チョーオユー登頂経験のあるベテランガイドで、今もエベレストベースキャンプにいてこれからエベレストに登るということでした。

でも、登山の経験が多くなればなるほど、当然リスクも高くなるわけで…
旦那さんの身を案じながら帰りを待つ日々だと言っていたのがとても心に残りました。
でも、子供がカトマンドゥの学校に行っていて、ガイドの仕事を辞めるわけにいかないとも。

私達がここに来る途中に、登山半ばで命を散らしたシェルパの人々を弔うチョルテン(石積みの慰霊碑)をたくさん見てきただけになんとも言えぬ複雑な気持ちになりました。



6日目【4月5日】パンボチェ(3,930m)~ペリチェ(4,270m) 
天候:雪のち晴れ時々曇そしてまた雪
歩行時間:3.5h

今日は頭痛もなく体調が良いのでペリチェまで一気に歩く。
ここまで来ると空がとても近く感じます。

ペリチェに着く少し前から太陽がでてきたので川原で洗濯。
でも干して1時間くらいで洗濯物がカチコチに凍ってしまったのにはびっくり!

午後は高所順応の為、近くの山まで登山。
それにしてもナムチェから毎日毎日高所順応です。
移動した場所より少し標高の高いところへ行って戻って、次の日移動して、また少し高い場所に行って戻っての繰り返し。でも、これが目的地に着く最速の方法です。
(高山病予防のポイントにも「今日進んだ場所より標高の低い場所で寝ること」とあります)
登山は人生に例えられることが多いですが、この高所順応の「行きつ戻りつ」が人生っぽいんでしょうか?まだまだ若輩者の私には分かりません。
そういえば365歩のマーチって「3歩進んで2歩下がる~♪」とか言ってたな…。
※高所順応=水前寺清子を連想してしまい、ペリチェ以降上り坂ではこの曲が頭の中で流れるようになってしまった私です。

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閑話休題。高所順応から帰ってくるとまた雪が降り出しました。
底冷えがしてもう何をしていてもどこにいても寒い!
モコモコに着込んで寝袋に入りながら、今一番何が食べたいかを竜ちゃんと2人で話し合って時間をやり過ごしました。ちなみに竜ちゃんは「鍋物」。
私は「モチモチでアツアツのご飯の上に『たらこ』か『しらす』をのせたもの」。

このトレイルでは体力・持久力も大事ですが、実は食べ物が一番のネックになる気がします。
モモ(チベタン料理で餃子に似た食べ物。中身は「野菜だけ」「野菜+肉」「チーズ」などバリエーション有)・ダルバート(大皿料理カレーや豆スープ、ちょっとした副菜が付いている)・ヌードルスープ・シェルパシチューなど現地の料理もそこそこおいしいのですが、ロッジによって当たりハズレが大きすぎるのです。
それにやはり1週間もするとこのレパートリーに飽きてきます。値段も高いし。
食べるのが好きなのに、食事の時間がちょっと苦痛だなんて!!

「このトレイルを登りきったらカトマンドゥで日本食をたらふく食べよう!」
そんな新たな目標を立てつつ明日に向けて早寝。

by ひろこ 
2008/04/14(Mon) | 6.エベレスト街道Trekking | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
エベレスト街道トレッキング1 【ルクラ~ナムチェまで】
新年明けましておめでとうございます!
…なんのことだ?と思った皆様、私もシェルパ族のおじさんにそう言われて「なんでhappy new year?」と思いましたが、実は今日がネパールの新年なんですね。

そんなお目出度い日に無事トレッキングから帰還致しました!!
私達はこのルートの最高峰カラパタール(標高5,545m)に立ったのです!!
こんな長い距離のトレイルを長期間かけて歩くのは初めてだし、富士山より高い山に登ったことがなかったので最初は自分でも「カラパタールに立てるのかな?」と半信半疑でした。
でも、立てた!!
自分達を信じて歩き続けてよかった。今回のトレッキングで大きな自信がつきました。

私達が向かったのはクーンブ地方のサガルマータ国立公園内のエベレスト街道です。
このサガルマータとはネパール語の呼び方で「宇宙の頭」「大空の頭」という意味があり、
またチョモランマという呼称もありますが、これはチベット語で「神々の母」という意味があるそうです。
言語は違えども、高い山々を見て畏敬の念を感じるのはどこの国の人も一緒なのかもしれません。

私達はこの「宇宙の頭」の圧倒的な存在感を前に「すごいね」「大きいね」という感想しかでてきませんでした。では、その「宇宙の頭」に到るまでをご報告致しま~す。



1日目【3月31日】:カトマンドゥ~ルクラ(2,840m)~パクディン(2,610m) 
天候:晴れのち曇
歩行時間:3h

朝6時半のフライトのチケット(Sita Airline)なので飛行場に5時に到着!
が、しかし…飛行場まだ開いてない。2人とも気合が空回り状態。
フライト時間の30分前くらいにやっと門が開き、いざ搭乗手続きへ。

航空会社の人:「君達は8時半のフライトだ」
私達:「はぁっっ!?このチケットに6時半って書いてあるけど~」
航空会社の人:「とにかく8時半だ」
なにせ2人とも気合入りまくりなので、2時間の遅れは許せん!とばかり大声はりあげ抗議するも全く相手にされず。早起きの意味なし…。

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結局、この日は9時頃のフライトでやっとルクラの飛行場へ降り立ちました。
この小型セスナは山の間を縫うように飛行するので、風のあおりをモロに受けます。
かなりスリリングなフライト。
私の斜め前に座ったシェルパ族のおばあさんがフライト中ずっと念仏を唱えていたのも怖さに輪をかけてくれました。

それにしてもカトマンドゥとは全く違う風景と静謐な空気!
石造りの家にヤクを連れたシェルパ族の人々、荷物を頭で支えながら登るポーター…。
このトレイルが面白いのはそこが「生活の道」でもあるという点です。
2人とも道中嬉々として歩いていたので、この日の宿泊予定地であるパクディンに標準時間より早い3時間で着いてしまいました。



2日目&3日目【4月1日~2日】:パクディン(2,610m)~ナムチェバザール(3,440m) 
天候:晴れ時々雪
歩行時間:7h(4月1日)/ 2.5h(4月2日)

朝目覚めると窓から雪をかぶった山が見えた。

2day fromyado_R

2人とも体調は良好。ザックも昨日より軽い気がする。
トレッキングシューズの紐をぎゅっと結ぶと体中に力がはいって早く歩きたくてうずうずしてる自分に気付く。
こんな日はどこまでも歩いていけそうな気がする~るるる~♪と鼻歌まじりで歩行開始。
順調に歩を進めるも、ナムチェまでの600m急登のところで大幅にペースダウン。

enennobori_R.jpg

600mと侮るなかれ。山の600m急登は本当にしんどいのです。延々2時間程登りが続きます。
そういやガイドブックにも最初の難関はココですと書いてあったなぁ。

朝はあんなに軽いと思っていたザックも今は石になったこなきじじいを背負ってるんじゃないか?と思うほど。(竜ちゃんのザックは16kg。私は11kg。)
歩みもノロノロ。でも、一歩一歩1cmでもいいから足を進めよう。そうすればいつかは着くし、それにここで休んでしまうともう先に進めなくなりそうな気がすると思い、本当にゆっくりゆっくり歩いた。
しんどい…息があがる…心臓バクバク…肩にくいこむザック…背中のこなきじじい…重いよ~

一人ぶつぶつ言いつつも竜ちゃんに励まされナムチェに到着!
2_3day namche_R


ナムチェに着いて遅めのお昼ご飯を食べていたら雪が降ってきました。
ナムチェが思った以上に物資が豊富でにぎやかな町なのであまり高所に来たという感じはしなかったのですが、雪を見て、あぁ標高3440mの山の上なんだなぁと実感。

翌日はナムチェから歩いて2時間位で行ける「シャンボチェの丘」(3,720m)へ登り高所順応をしました。

by ひろこ 
2008/04/13(Sun) | 6.エベレスト街道Trekking | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
エベレスト街道トレッキング準備
ここタメル地区は御茶ノ水も(ちょっとだけ)びっくりするくらいアウトドア用品店がたくさんあります。

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North FaceやMAMMUTなどアウトドア有名ブランド物が豊富にありますが、ほとんどすべてがニセモノです。
(品質は悪くはない。)
私達は元々山登りをするので、登山用具は日本から持ってきているのですが、
約20日間の長めの山篭りなので不足分を買い足しました。

速乾性シャツ×2枚
セパレートタイプの速乾性パンツ×1枚
速乾性靴下×4枚
中間着×2着
雪盲防止のサングラス×2
サブザック
靴紐
エベレスト街道の5万分の1の地図

しめて7,590ネパールルピー。(1ネパールルピー=1.6~1.7円)

それにしてもどのお店も定価がないので、これだけ買い揃えるのに2日がかり。
歩きまくって、値段を聞きまくって、帰るフリなどの迫真の演技も交えつつ値段交渉して(引き止められなかった時などは疲れが増します。)…はぁ~、疲れた。

それからチョコやキャラメルなどの行動食、水も持てる分だけここで揃えます。
※高所に行けば行くほど物価がUPする為。

HRA(Himalaya Rescure Association:ヒマラヤレスキュー協会:高所障害に対する回避方法のレクチャーをしてもらえます)や、KEEP(Katmando Enviromental Education Project:カトマンズ環境教育プロジェクト:元ガイドの方から直接話を聞けます。トレッキング情報提供の場)に行って、必要情報も得たし!

そして竜ちゃんと最終ミーティング。
どの登山でもそうですが、2人の情報量や知識に偏りがあると行動やペース配分などに差がでてしまうので、登山前にミーティングをすることによって文字通り足並みを揃えます。これは結構大切なこと。

よしっ、準備万全!
入念に準備してこそ、何の不安もなく楽しい山行ができるというもの。
体調も良し(その後下痢はあっさり完治しました。)。

いってきます!!

※山からは通信ができないので、無事戻ってきたらまたこのトレッキングの様子を報告します。

ひろこ 

2008/03/29(Sat) | 6.エベレスト街道Trekking | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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